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東京・青山・スパイラルで開催の巡回展が話題に
「エンツォ・マーリが取り組む100万の1万倍もの日本の杉の木」
エンツォ・マーリ氏と飛騨産業がコラボレーション


■イタリア・デザイン界の巨匠として知られるエンツォ・マーリ氏と飛騨・高山の家具メーカー飛騨産業のコラボレーションによる『エンツォ・マーリが取り組む100万の1万倍もの日本の杉の木』展が7月27日から31日まで東京・青山のスパイラルガーデンで開催され話題になった。


■この展示会は、今年4月にイタリア・ミラノで開催された「ミラノ・サローネ国際家具見本市」に続く巡回展に当たるもので、共同制作した杉材を用いた椅子、テーブル、ソファーなどの家具20点余を発表した。


■杉は日本固有の針葉樹で、材質が非常に柔らかく節が目立つことが特徴になっていることから必ずしも家具用材に適した木材とはみられてこなかった。戦後の荒廃から早く復興するため政府は建築用材として杉の大規模な植林事業を行ったが、しかし現在では杉があまりにも増え過ぎたため山の荒廃や日本の森林保全にとって深刻な問題になっている。こうした背景を踏まえ、飛騨産業では家具に杉を使用することで環境保護に貢献するとともに、終局的にコストダウンに繋がるものとみて杉材の有効活用事業を開始した。


■エンツォ・マーリ氏はこの巡回展初日のオープニングセレモニー参加のために来日し、プレス発表のスピーチの中で、杉材の「節」に関して『消費社会の批判にひっきりなしに追い立てられる近年の西洋産業が、労働者の権利尊重や環境保護を考慮した生産規定の導入など美徳行為を立証するために競って「証明書」をひけらかすことを覚えたことは、おそらく間違いないだろう。杉を生かすことが人々の生活にとって倫理的に正しいアクションであるならば、この杉に備わる「節」にこそ正真正銘の「選り抜きのブランド」に値する価値がある』との持論を開陳した。

■飛騨産業の岡田 贊三社長は、今回のコラボレーションに関してこうしたマーリ氏の独自のデザイン哲学や日本の美への深い造詣を通して、マーリ氏の個性に深く共鳴し、飛騨産業が世界に向けて発信できるような杉材を用いた家具制作の提案をもちかけたいきさつを説明し杉材の家具生産が山林の荒廃を防ぎ、環境保護に繋がることを強調した。


■飛騨産業では杉を家具用材として有効に活用するために杉材を圧縮するため県の補助も得ながら設備投資を行い、独立した事業として共同組合を設立した。飛騨産業だけでなく杉材を活用する他の家具メーカーが持ち込む杉材も圧縮処置を施せることになっている。




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オープニングセレモニーに来日した
  マーリ氏(左から2番目)、右端が
岡田贊三社長

エンツォ・マーリ氏


エンツォ・マーリ氏と飛騨産業の
コラボレーション製品
飛騨産業とエンツォ・マーリのコラボレーション家具
杉材を用いた椅子
飛騨産業とエンツォ・マーリのコラボレーション家具
飛騨産業とエンツォ・マーリのコラボレーション家具
飛騨産業とエンツォ・マーリのコラボレーション家具
 
                                                       (2005/7/30)
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