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市内の家具関係者が団体を発足し
「家具のまち八王子」をアピール

家具によるまちづくりに向けスタート


八王子は東京から西へ電車で約50分の場所に位置し、古くは甲州街道の宿場町として発展し、幕末の横浜開港後は生糸・絹の中継地として栄えた。また、周辺地域も含め都心の大学が次々と移転してきた文教都市としての側面も持つ。その八王子で、昨年「家具のまち八王子」としてアピールしようという動きが発足。現在、「家具のまち八王子」の事務局を勤めているのは「家具は村内八王子」のフレーズでお馴染みの株式会社村内ファニチャーアクセス(本社=八王子市左入町、村内健一郎社長)。同社の村内弘道副社長に活動の内容や今後の構想について話をうかがった。

家具のまち八王子 事務局を務める村内ファニチャーアクセスの村内弘道副社長と伊藤洋平氏

家具のまち八王子のポスターや記事をバックに、村内弘道副社長(左)と伊藤洋平氏

<活動開始の経緯>

20年を超え活動を続けた、市内の家具店の集まりである「八王子家具商業協同組合」が、公共事業の受注減などにより2007年3月に解散。解散後も交流が無くなった訳ではなく、市内にアウトレット、リサイクル、デザイナーズ家具を扱う店が増えている状況のなか、本格的に家具のまちの様相を呈してきたと、新たな形として「家具のまち八王子」を発足した。
 現在のメンバーは八王子家具商業協同組合の元組合員やデザイナー、建築家など19社(名)。昨年はメンバーの店舗情報などを紹介するパンフレット6万部を作成。各店や道の駅などで配布し、パンフレットを手にしたユーザーが店を訪れたり、メディアで紹介されたりと認知度のアップにつながった。

<家具のまち八王子とは>

将来像として構想しているのは「家具の循環するまち」、そして「家具の集まるまち」として、町おこし・まちづくりに繋げていきたいというもの。
 「家具の循環するまち」とは、例えば市内の高尾山にある杉材で家具をつくる。つくった家具を購入してもらう。家にある不要な家具を古家具として下取り・回収する。回収した古家具をリユース・リサイクルして再利用する。あるいは社会貢献事業として必要とする国に送る。このように無駄のない形で家具製品が循環していくシステムの構築を目指していく。
 「家具のあつまるまち」とは、例えば今ある小売店に加え、さまざまなジャンルの家具屋(個性的な)が集まり、材料や道具が手に入る店があり、家具やデザインの学校があり、工房作家、デザイナー、メーカーなどが集まることで、この地域に行けば家具やインテリアに関する情報、製品が必ず全て入手できるような「まち」にしていこうというもの。
 この構想のバックボーンになる人材や企業、資源が八王子地域にはあり、それを活用していく計画だ。メンバーで、市内で家具のデザイン・製作を手がける伊藤洋平氏(伊藤家具デザイン)は、「市内を歩いたり、車で走っていたりすると、小さい工房や家具屋さんを見つけます。また、市内の大学にはインテリアや建築、美術などを専攻する学生がいますが、この人たちをうまく結びつける横のネットワークが必要」と指摘。このプロジェクトではそのようなネットワークの役割も担っていく。

<4月以降の活動は>

 現在村内ファニチャーアクセスでは、買換え時の家具無料引き取りを行っており、その量は増加している。今の消費者は最終的に自分の出したモノ(引き取ってもらった家具)がどうなっているのか関心がある。4月から東京造形大学のデザイン学科室内建築専攻領域の授業で、古家具を使ってサスティナブルデザインとして学生たちに新しいモノをつくってもらう。実際に伊藤さんが講師をしている専門学校で、学生が卒業制作として、村内ファニチャーアクセスが回収した古家具を分解・再利用して作品に仕上げた実績がある。
 また、八王子市にもこのプロジェクトについて説明し、市から図書館にパンフレットを置いて貰うなど協力を得ており、活動をより推進するためにNPO法人の立ち上げに向けその準備もすすめている。
 「家具のまち八王子」のPRとして、メンバーの製品や作品を一堂に集めて展示したり、メンバーも40社(名)ぐらいまで増えそうで、新たなパンフレットの製作も必要となりそうだ。さらに八王子駅伝への出場などいろいろ話はある。

日本工学院八王子専門学校プロダクトデザイン科 キュー・ケイギさん(台湾からの留学生)の卒業制作

日本工学院八王子専門学校プロダクトデザイン科 キュー・ケイギさん(台湾からの留学生)の卒業制作は、リクライニングチェアーのアームの部分、ダイニングテーブルの脚の一部分など(写真左から2点)を使用し、素材が元々持っている性質とフォルムを活かして新たなアイデアを加えてデザインした。(写真右端)

構想は大きく、やる事は山積みのなか、メンバーは通常業務を続けながら手弁当で「家具のまち八王子」の活動を続けている。村内副社長は「今年の12月頃には、今空き地になっている弊社のまん前にニトリさんが店をオープンする予定で大歓迎です。ぜひメンバーに加わって頂いて、一緒に"家具のまち八王子"をつくっていきたい」と話す。


  • 参加者一覧
  • 有限会社奥津木工所(八王子市中野上町1-15-2 TEL.042-622-5703)
    伊藤家具デザイン (八王子市本郷町6-14 TEL.042-623-7189)
    有限会社山川家具 (八王子市小比企町987 TEL.042-637-1010)
    有限会社家具の松本(八王子市子安町1-16 TEL.042-642-1057)
    株式会社横山家具 (八王子市片倉町1781 TEL.042-635-4196)
    古福庵八王子店  (八王子市滝山町1-564-1 TEL.042-691-3030)
    アスタリスク   (八王子市左入町787 TEL.042-691-1211)
    株式会社村内ファニチャーアクセス(八王子市左入町787 TEL.042-691-1211)
    OKAY八王子店 (八王子市左入町787 TEL.042-691-0888)
    骨董や福中八王子店(八王子市左入町111-12 TEL.042-691-0054)
    ラッキー八王子店 (八王子市丹木町3-81 TEL.042-691-5687)
    天板堂      (八王子市加住町1-333)
    株式会社アンジェル(渋谷区笹塚1-57-10笹塚駅前ビル1107)
    広小路産業株式会社(八王子市丹木町3-81-2)
    TYRANT   (八王子市明神町2-27-6文秀ビル7F)

    店舗がない参加者
    有限会社愛名商会
    有限会社井上家具店
    株式会社大川家具東京センター
    株式会社浜野家具

(2009/03/18)

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