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家の中心として大型化するキッチン 1

ケルン国際家具見本市 レポート 2


今回の見本市にはシステムキッチンやユニット式キッチンなど22社が参加したが、良質の素材を使って高級感を出している点、長年使うことを考慮して飽きのこないミニマルなデザインに徹している点、ハイテクも導入しつつ機能性の向上を目指している点は各社共通だった。また、色は圧倒的にホワイトが主流だ。「数年前まではクリームがかった柔らかい白が好まれたが、今のトレンドは硬質で真っ白なホワイトです」と、エガースマン・キュッヘ(ドイツ)のミヒャエル・ヴンラム社長は言う。

2つの素材が出合うワークトップ。右が調理レンジにつながる部分。左は配膳スペースで、ダイニングテーブルとしても使える

2つの素材が出合うワークトップ。右が調理レンジにつながる部分。左は配膳スペースで、ダイニングテーブルとしても使える。

また、キッチンスペースの大型化も顕著な傾向である。これはキッチンが調理するだけでなく、食事をし、接客するためのスペースとして役割を拡大しつつあるためだ。事実、ドイツは空前の料理ブーム。若い世代を中心に、友達を大勢招き、キッチンでワインを飲みつつ一緒に料理をするのが「おしゃれ」とされている。食事をするのもキッチンか、隣接のダイニングスペースであることが多い。キッチンの大型化はこうしたトレンドを背景にした現象でもある。

リビングとキッチンが隣り合っているエガースマン社の展示

リビングとキッチンが隣り合っているエガースマン社の展示。

エガースマン・キュッヘ社の展示は、この「リビングスペースとしてのキッチン」の時代精神を端的に表していた。同社では3年前からリビング家具のシュマーレンバッハ社と提携、「キッチン+ダイニング+リビング」のトータルコンセプトを打ち出している。この展示でもキッチンとリビングをひとつの空間として展示し、スペース全体の色を白、黒、グレーで統一した。キッチンとリビングの事実上の「接点」になっているのは、2種類の素材を組み合わせたワークトップ。レンジを含む調理部分は御影石、リビングにつながる配膳部分はウッドで、2つの素材が落ちついたグレーのトーンで違和感なくまとめられている。

ドイツ在住 田中 聖香

(2008/03/14)

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