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上海で第2回世界家具会議を開催

9月11,12日に上海インターナショナルコンベンションセンターで

9月11日と12日に中国・上海氏市の上海インターナショナルコンベンションセンターで第2回世界家具会議が開催された。この会議には海外各国の家具産業を代表する関係者147名と中国国内関係者356名が参加し各国の家具産業の現状と将来展望などにつき報告が行われるとともに森林資源保全と木製家具産業の持続的発展に関するオピニオンも提言された。また、9月10日には世界50カ国の家具団体が加盟する「世界家具連盟(World Furniture Confederation)」が設立され、初代代表にはUEA(欧州家具製造者連合)代表のCalixto Valenti氏が選ばれた。

第2回世界家具会議
初日に開催されたパーティ 
写真中央がCalixto Valenti氏

会議では日本から社団法人国際家具産業振興会の小菅康正会長と社団法人全国家具工業連合会の長原實会長が参加しそれぞれの立場から日本の家具産業の現状についてスピーチした。

<小菅康正氏のスピーチ要旨>

  • 小菅康正氏は主に日本の家具市場の規模態様について次の内容の報告を行った。
  • (1)1991年に $60billionだった日本の家具市場規模は2004年に$30billionにダウンサイジングした。しかし、最近ではわずかながらも回復傾向を示している。
  • (2)日本における家具の輸入は急速に拡大した。一方で国内家具製造業者の多くがマーケットシェアを奪われるという困難に直面している。
    ▼1990に Upper marketをヨーロッパとアメリカの製品が10%を占め 、Middle marketを国内製品が60%を占め、Lower marketをアジアの製品が30%を占めていた。
    ▼2000年にはUpper marketを ヨーロッパの製品と国内製品が20%を占め、Middle marketを 国内製品が 30% を占め、Lower marketをアジアの製品が20%を占め、中国製品は30%を占めた。
    <2つのピーク市場>
    ▼ヤング世代=デザイン性よりも価格重視の傾向。
    ▼ベビーブームに生まれた層=品質に対する意識が高い。
    ▼中国製品により価格破壊の市場構造になった。
  • (3)家具小売市場で注目される“勝ち組”現象
     (a)ホームセンター (DIY)の家具売り場とホームファッション売り場における売上げがチェーンオペレーションを伴って伸びている。
    ※成功のキーワード=製造小売業への転換(PB商品の販売)
    徹底した低価格販売マーケティング、 ファッションストアイメージの定着、エンターテイメント
    (b) 新しい発展   アパレル売り場を伴ったライフスタイルストア
    (c)インテリアデコレーターの職能をフルに生かしたハウジングデベロッパーの積極的な動向
  • (4) 家具産業と日本経済の見通し
    (a)日本の経済は安定的な成長をたどっている。 食品や衣料品減退している。しかし、住宅市場だけは成長している。
    (b) 少子化が進んでいる。
  • (5) 日本の家具マーケットにおけるキーファクター
    (a) ボランタリーチェーンの成功
    (b) 巨大ショッピングモール内におけるライフスタイルストアあるいはスペシャリティーストアの存在
    (c)“ジャパンデザイン”の向上と発信
 第2回世界家具会議

<長原 實氏のスピーチ要旨>

  • ◇「第2回世界家具会議」に日本の家具メーカーを代表して参加した社団法人全国家具工業連合会の長原 實会長がスピーチし、日本の家具産業界の現状と問題点について言及するとともに自然環境保全と森林資源の有効活用の観点から問題提起を行った。
     
    ◇長原会長はスピーチの冒頭、日本の家具産業規模について触れた。わが国の家具産業が1995年から2005年の10年間で製造・出荷額が約50%減少したことを説明し2006年には1兆円を割り込んだとの推計値を明らかにした。
     
    ◇その原因として、中国をはじめとするアジア各国から輸入される低価格品の日本市場参入をあげるとともに、こうした大変革を推進してきたのが「大型ショッピングセンターによる日本の商業資本」であることを強調した。
     
    ◇しかし、こうして続いてきた輸入家具の集中豪雨的な市場参入とシェア拡大の方向性に対する問題点が指摘されるようになったことを今日的なテーマとして提言した。
     
    ◇すなわち(1)低品質による大量生産品は木材資源の無駄づかいであること(2)木材の大量消費は地球環境を悪化させるとともに資源ナショナリズムを喚起し新たな国際紛争の火種となることーの2点を指摘した。
     
    ◇こうした観点から日本の木製家具製造業のオフィシャル・ナショナルセンターとしての(社)全国家具工業連合会を代表する立場から同会長は地球温暖化阻止につながる自然環境の保全と森林資源の有効活用の観点から次の3点を提唱し、木材の消費は森林の成長を追い越さないよう普遍的社会性を確立するため最大限の努力をするとの立場を鮮明にした。
     <長原氏の提言>
    (1)より上質な家具を必要な分だけ生産し、見込み大量生産は行わない。
    (2)国内生産品は、必要に応じ修理・再生によってさらに可使用期間延長を促す。
    (3)家具産業に従事する企業及び個人はできる限り森林育成事業に参加するとともに植樹活動を実行する。

第2回世界家具会議

URL   http://www.worldfurniture-congress.com/

(2007/09/28)

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